今日の日記
2002年4月10日僕の生まれは地球と呼ばれる惑星上のどこか。僕が生まれたとき僕の周りには人間がたくさんいた。もちろんこれはあとになってわかったことでそのときの僕は泣くしか能のないただの赤子だった。目も見えていたか耳も聞こえていたかどうか怪しい。更にあとになってわかったことだが、たくさんいたように思えた人間も、その人間の定めた行政区分の中ではその区域はかなり人間の数の少ないほうだったらしい。もちろん赤子には関係のないこと。自分の面倒を見てくれる必要最低限度の人間さえいればそれでいい。その周りにいた人間はみな日本語を使っていた。自然、僕もそのうち日本語を使うようになった。ほかの言語を使おうとしたこともあったが、その試みは未だにうまくいっていない。生まれたときもきっと日本語で泣いたのだろうと思う。「おぎゃあ」と。
コメント